時代を先行したアドラー心理学と仏教:アドラー心理学と仏教①

2014年に「嫌われる勇気」が発売されて人気に火がついたのでしょうか。アドラー心理学はややブームにかげりが見え始めてきましたが、それでも都内の書店に行くとアドラー心理学に関する本が山済みされていました。

心理学の中で学び実践するのが最も困難といわれているアドラー心理学について、少しでも体系的に理解し、実践できるように紹介します。

そして2600年前に説かれた仏教との共通事項も絡めて、アドラー心理学に加え仏教への理解を深められる、1回で2度おいしい記事をご紹介していければと思います。

時代を100年先行したアドラー心理学

アドラー心理学について、僕も仏教の講座で「嫌われる勇気」が紹介されたことをきっかけにその本を購入し、読んでみました。

対人関係に悩みを抱えた青年と哲人との対話形式で書かれていて、青年が自分を変える勇気を得ていく展開に引き込まれます。ところどころで胸を打つ文章も多かったです。

しかし、これを読んで体系的にアドラー心理学がサラッと理解できるかというと、そうでもなかったです。

アドラー心理学の用語の定義は抽象的で難しく、それを補うために具体例もたくさん書かれていますが、本当に理解できたかどうかや日常生活でどう生かしていけばいいのかなどで悩んでしまいます。「嫌われる勇気」を読まれた方は僕と同じような思いを抱えた方も多いのではないでしょうか。

それは致し方ないことで、「嫌われる勇気」にはこのように書かれています。

アドラー心理学をほんとうに理解して、生き方まで変わるようになるには、「それまで生きてきた年数の半分」が必要になる、とさえ、いわれています。

第五夜 若者は大人より前を歩いている 嫌われる勇気,p243-244

また、こうも書かれていました。

時代を100年先行したともいわれるアドラーの思想には、まだまだ時代が追いつききれていません。彼の考えはそれほど先駆的なものでした。

第一夜 知られざる「第三の巨頭」 嫌われる勇気,p23

心理学を学ぶのは学んだ理論を人間関係に生かすことが目的ですが、その理論をまず実践できるところまで学び切るのも難しいですね。

これから自身の理解を深めるためにも、少しでも体系的にわかりやすく解説していきたいと思います。

現代科学を先取りした仏教

ところで、実は仏教も時代をはるかに先行した、と評されています。

仏教は紀元前5世紀ごろ(今から約2600年も前ですね)に仏陀・釈迦によって説かれた教えといわれています。

そんな昔に説かれたのが仏教なので、科学が急速に発達した今日、いくつか科学と矛盾するところが出てきてもおかしくないですよね。

仏教と双璧をなすキリスト教では残念ながらいくつもの矛盾が見つかっています。

よく知られているのが天動説。16世紀にニコラウス・コペルニクスが地動説を唱え、ガリレオ・ガリレイは天体観測において地動説に有利な証拠を多く見つけ天動説の矛盾を指摘し、その結果、裁判にまで発展しましたね。

ちなみにローマ教皇庁ならびにカトリックが正式に天動説を放棄し、地動説を承認したのはガリレオの死から359年が経過していた1992年!のことだったそうです。ガリレオ裁判で自分たちに誤りがあったことを認めたのですね。

それに対し仏教はどうなのでしょうか。

2600年以上たった今日でも矛盾どころか、その真実性が明らかになっています。

その証拠として、科学の世界に革命をもたらす相対性理論を提唱した現代物理学の父・アインシュタインは物理的な考えを究極に突きつめていくと仏教に説かれる概念と酷似したものがある、と言っています。 また、

If there is any religion that could respond to the needs of modern scientific, it would be Buddhism.(現代科学のニーズに応えることができる任意の宗教がある場合、それは仏教であろう)
talkBuddhism and science – Wikipedia, the free encyclopedia talkBuddhism and science - Wikipedia, the free encyclopedia

とも絶賛しているのですね。

現代ほど科学が発達し、科学的な矛盾が発見されなくとも、江戸時代にすでに民衆はキリスト教の矛盾点を指摘していた、という興味深いエピソードもありました。

(日本人から)『もし神様が天地万物を造ったというなら、なぜ神様は悪も一緒に造ったのか?(神様がつくった世界に悪があるのは変じゃないのか?)』などと質問され(ザビエルは)答えに窮していたようです。

ザビエルは、1549年に日本に来て、2年後の1551年に帰国しますが、日本を去った後、イエズス会の同僚との往復書簡の中で「もう精根尽き果てた。自分の限界を試された。」と正直に告白しています。
ザビエルも困った「キリスト教」の矛盾を突く日本人哲学ニュースnwk ザビエルも困った「キリスト教」の矛盾を突く日本人哲学ニュースnwk

私たち日本人の祖先は、非常に科学的な物事の考え方をされていたようですね。

まとめ

時代を先行した、という点で共通しているアドラー心理学と仏教。

時代を100年先行したというアドラー心理学もすごいですが、2600年前に説かれていながら現代科学と全く矛盾しない、それどころかアインシュタインに「現代科学を埋め合わせてくれるのが仏教」と言わしめた、仏教の教えの深さに驚かされますね。

その内容も実に通ずるところが多いですので、これから両者を比較しながら、実践できることころまで理解を深めていきたいと思います。

参考

地動説 – Wikipedia 地動説 - Wikipedia
talkBuddhism and science – Wikipedia, the free encyclopedia talkBuddhism and science - Wikipedia, the free encyclopedia
ザビエルも困った「キリスト教」の矛盾を突く日本人哲学ニュースnwk ザビエルも困った「キリスト教」の矛盾を突く日本人哲学ニュースnwk

 

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