“怒らない”高校野球監督に学ぶ、困難を乗り越える活力を与える勇気づけ

夏といえば甲子園、高校野球選手権ですよね。

今は高校野球真っ盛りで、試合結果も連日、ニュースで取り上げられています。

私は石川県の出身なので、北陸の高校を応援しています。今年の春のセンバツは福井県代表の敦賀気比高校が優勝し、高校サッカーでも石川県代表の星稜高校が優勝するなど、一昔前は目立たなかった北陸の高校がスポーツで躍進しています。

と、北陸の話題はこれぐらいにして、その高校野球関連で気になる記事があったので紹介します。

ノビノビ上田西に絶賛の声 “怒らない”原監督のユニークな指導法

第97回全国高等学校野球選手権大会、8月6日の1回戦で宮崎日大(宮崎代表)に3-0と完封勝ちした上田西(長野代表)。

(中略)

1回戦ではネット裏のプロスカウト陣から「すごくノビノビやるね。みていて気持ちがいいよ」と絶賛の声が飛んだ。原公彦監督(44)は、「選手の力を発揮するため、いかに楽しく野球をやらせてやれるか。監督の仕事は、その環境づくり」と笑う。

「プレーでは怒らない。手を抜いたとか人間的な部分では怒りますが、技術で怒って萎縮させてもうまくいくはずない」

そう気づかされたのは、初出場となった2013年大会で初戦の木更津総合(千葉)に5-7と敗れた苦い経験からだ。「あのときは怒ってばかり。選手の力を十分に出させてやれなかった」と、今でも後悔とともに2年前の夏を思い出すという。

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この記事を読んで「あ、この高校野球の監督はアドラー心理学の『勇気づけ』を実行されている!すごい!」と感じました。様々な困難を克服できる活力を与える「勇気づけ」についてご紹介します。

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DSC_1982 / alexxis

「勇気づけ」と「勇気くじき」

アドラー心理学では「勇気づけ」と「勇気くじき」という言葉が使われます。

「勇気づけ」とは「困難を克服する活力を与えること」です。

「勇気くじき」はその反対で「困難を克服する活力を奪うこと」ですね。

「勇気づけ」をすることで、勇気づけられた相手は困難に立ち向かう勇気がわいてくるのですね。

反対に「勇気くじき」をしてしまうと、くじかれた相手は困難に立ち向かう気力が無くなってしまいます。

指導者は、選手を勇気づけてこそ、選手は困難に立ち向かう勇気を持ち、それによって困難を乗り越えることができるのですね。

 問題の原因を指摘をしても、勇気を奪うだけ

では、具体的に「勇気くじき」に当たる行為は何でしょうか。

上田西高校の監督の言葉をふりかえってみると

「技術で怒って萎縮させてもうまくいくはずない」

「あのとき(甲子園初戦で敗退したとき)は怒ってばかり。選手の力を十分に出させてやれなかった」

と語っておられる通り、問題の原因の指摘が「勇気くじき」になるのです。

「勇気くじき」は詳しくは以下のように言われています。

勇気をくじく行動とは、相手の問題探しをしてダメ出しをすることであり、原因究明の名の下に、失敗した者を吊し上げ、責めたてることです。

(中略)

原因究明は、子供や部下にとってダメ出しにしか見えず、彼らは勇気を失ってしまいます。

そして、勇気をくじかれた彼らは、困難に挑戦することをあきらめて、課題から逃げ出すようになってしまうのです。

困難を克服する勇気を持て-勇気について 86 『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』

上田西高校の監督は、甲子園に初出場したものの敗戦したときは選手を怒ってばかりであったと話されています。選手は甲子園に初めて出場し、浮き足立っています。そんな状態でミスを指摘し責めてしまっては選手をさらに萎縮させ、困難に挑戦する勇気を奪ってしまっていたのですね。

「選手の力を十分に出させてやれなった」という監督の反省の弁が象徴的ですね。

勇気づけるには、できているところに着目すること、解決法を示すこと

それに対し、「勇気づけ」をするにはどうすればいいのでしょうか?

それは問題の原因を指摘するだけでなく、どうすればミスをしないようになるのかという解決法を示すことです。

勇気づけを行うのであれば、心理学的なアプローチを行わなければなりません。

その場合は、原因究明に割く時間をゼロもしくはほんのわずかにして、解決法を考えることに時間を使うこと。可能性に集中すること。それが勇気づけにつながるのです。 

困難を克服する勇気を持て-勇気について 86 『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』

私たちはどうしても相手のできていない部分に注目し、それを指摘してしまいがちですが、それでは勇気をくじくだけになってしまいます。

できていない部分に注目するのではなく、できている部分に着目し相手を励ます。できていないところは解決策を示した上で、あとは相手を尊重し自ら選択させる。そうすることで相手は困難を乗り越える勇気を持ち、課題に立ち向かえるのです。

ノビノビとプレーしている上田西高校の選手を見ると、まさに監督が選手の勇気づけを行い、選手の持てる力のすべてを発揮できるようにさせているのですね。

見返りを求めず、優しい言葉をかけて励ます

仏教で説かれる善い行いの中にも「言辞施(ごんじせ)」という行いがあります。

「言辞施」とは「優しい言葉をかけること」です。 優しい言葉をかけて相手を労い、励まし、困難を乗り越える勇気を与えることですね。

優しい言葉をかけられた方はもちろん元気になりますが、言葉をかけた方も相手から感謝され勇気をもらうことができ、互いに感謝し励まし合うことになるのですね。

ただ、優しい言葉をかけたからといって、必ずしも感謝されるとは限りません。相手が無反応なこともあります。しかし、それを咎めてはいけません。見返りも求めず、感謝も求めず実行していくが大事です。

まとめ

相手を勇気づけることは決して簡単なことではないですし、知らず知らずに相手の勇気を奪い、萎縮させてしまうこともあると思います。

たとえ失敗しても、上田西高校の監督は失敗から学びを得、選手からの信頼を獲得されたように、失敗を糧に自分も行いを正していきたいと思います。

 

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    都内で仏教とWebを勉強する20代。大学時代は沢の大学で箔について研究してました。それと小学校時代に柔道で将来のメダリストに引き分けました(女性)。20代仏教共同管理人。