「人生に意味はない」AKB48グループ・須藤凜々花のニーチェ的思想

以前にNMB48山本彩について記事を書き、これまで書いてきた記事よりも大きな反響をいただきました(さすが、AKBグループ!)

山本彩についての記事はこちら 「寝る前に毎日死を考える」NMB48山本彩に知ってもらいたい仏教の無常観 「寝る前に毎日死を考える」NMB48山本彩に知ってもらいたい仏教の無常観

山本彩以外にも、NMB48メンバーについての気になる記事がありましたので紹介します。

「人生に意味はない」AKB48グループで異彩を放つ“哲学系”メンバー

前田敦子・大島優子のダブルエースが卒業した後も、安定した人気を獲得しているAKB48グループ。
一部では、「AKB48を変えるような新しいキャラクターはもう出てこない」という声もあるのも事実だが、ついに次世代エースとなるべく逸材が現れたと一部のファンの間で話題騒然となっている少女がいる。
NMB48に所属するドラフト出身・須藤凜々花(すとうりりか・18)だ。

(中略)

須藤の一番のウリは“AKB48らしからぬ”キャラクターだ。偏差値67の才媛であり、将来の夢は哲学者(ちなみに愛読書はニーチェの『悲劇の誕生』だそう)という知性派。実際、ドラフト会議候補者プロフィールのインタビュー映像でも、「物事を知り、考え、判断する能力、それが知性」「頭めっちゃ良いんですよ!クラスで1位」と自ら発言。

(中略)

須藤はトークアプリ「755」で幻冬舎社長・見城徹氏に「私は人生に意味は無いと考えています。決して悲観的に捉えているわけではなくて、人生に意味は無いんだから好きなように生きようぜ!というような風味です。(略)見城先輩は人生についてどうお考えですか」と投げかけると、見城氏は「君には気になる何かがある。かなりの確率でやがて売れるような気がします」と返答。

「人生に意味はない」AKB48グループで異彩を放つ“哲学系”メンバー ORICON STYLE「人生に意味はない」AKB48グループで異彩を放つ“哲学系”メンバー  ORICON STYLE

上記記事で紹介されている須藤凜々花は、NMB48では山本彩に続き2人目となる冠番組を持ったり、NMBの新曲でドラフト生では初めてのセンターになったりと、山本さんに次いで注目を集めています。

私はAKBグループのファンというわけではないので須藤さんの紹介はこれぐらいにします笑 上記記事で私が特に気になったのはやはり “哲学好きで、将来の夢は哲学者” “愛読書はニーチェ” “「人生は無意味」発言” です。

「人生は無意味」はニーチェが発言

須藤さんはトークアプリ「755」で「私は人生に意味は無いと考えています」と発言しましたが、彼女の人生観は愛読しているニーチェの思想が影響していると思います。

19世紀のドイツの哲学者で、後の思想家・哲学者にも多大な影響を与えたニーチェは著書の中で以下のように発言し、当時の思想家・哲学者を驚嘆させました。

人生そのものには、何の意味もない。 それは、醜悪で、不気味で、誤謬で、虚偽で、無である。

(ニーチェ著『ツァラトゥストラかく語りき』)

しかし、「人生は無意味」を本当に受け入れたなら、私たちはとても生きていけません。バイト料が全くもらえないのにコンビニのレジ打ちはできません。何の報酬も出ないのに、自分がこの先行くことはないであろう地方の電車の時刻表を覚えるなんてできません。強要されてやり続ければ、頭がおかしくなってきます。本当に意味の無いことを続けていれば気が狂ってしまうのですね。

だからニーチェは続けてこう言っています。

無意味な生をそのまま愛し、受け入れよ、運命を愛せ。

(ニーチェ著『ツァラトゥストラかく語りき』)

「人生は無意味」と本当に受け入れたのなら気が狂ってしまうのだから、そのまま愛し受け入れよ、と語っているのです。無意味を人生を肯定し、自分自身で人生の意義を見つけていきなさい、ということですね。

この考えは積極的ニヒリズムと言われ、私たちが普通思い浮かべるニヒリズム(人生に絶望し流されるように生きること)とは違います。流されて生きるという考えは受動的ニヒリズムと言われたりします。

無意味な人生の中で自らの確立した意思でもって行動する人を「超人」と呼び、私たちは超人であるべきだと説いています。

須藤凜々花の超人的考え

以上のニーチェの言葉・思想を踏まえると、須藤さんの発言はまさにニーチェの思想を踏襲していることに驚きます!

「私は人生に意味は無いと考えています。決して悲観的に捉えているわけではなくて、人生に意味は無いんだから好きなように生きようぜ!というような風味です」

「人生に意味はない」と言いながらも、「人生を悲観的に捉えている」わけではない。決して絶望して流されて生きるのではなく、「好きなように生きようぜ!」と自分にとって確立した意思を持ち、行動しようとしています。

まさに超人的な考え方なのですね。本当に哲学好きはガチだと思います。

仏教の人生観「人生には意味はある」

では仏教では人生の意義についてどう教えられているのでしょうか?

ニーチェは人生を無意味とした上で超人になることを勧めていますが、仏教では人間一人一人に大切な使命があり、それを果たすために生まれてきたのだよ、と説かれています。

そして、その使命を果たしたときに「人間に生まれてきて本当によかった!この使命を果たすための人生だったのか!」と心からの喜びが湧き上がるのです。

その喜びを、仏教を説かれたお釈迦さまは

人身受け難し 今すでに受く (華厳経)

と言われています。

超人にならずとも、誰もが果たせる使命と味わえる喜びがあるのです。

その私たち一人一人が果たすべき大切な使命とは何なのか。それ一つを教えられたのが仏教であり、仏教を学んでいくことでその使命がハッキリとわかり、人生の意義を見出すことができるのですね。

まとめ

ニーチェの思想を学ぶほど、須藤さんの発言がニーチェ思想の確信を突いており、哲学好きのガチさに驚きました。

そんな須藤さんには、一人一人に大切な使命があると説く仏教哲学もぜひ知っていただきたいと思わずにおれません。

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