人気右肩上がりの乃木坂46 「命は美しい」の歌詞から考える無常観

以前にNMB48の山本彩、須藤凜々花についての記事を書き、反響をいただきました。

山本彩は「寝る前に毎日死を考える」とマジメな死生観を持っていること、須藤凜々花は愛読書がニーチェで将来の夢は哲学者!と、ガチの哲学好きであることを紹介しました。

以前の記事はこちら
「寝る前に毎日死を考える」NMB48山本彩に知ってもらいたい無常観 「寝る前に毎日死を考える」NMB48山本彩に知ってもらいたい無常観
「人生に意味はない」AKB48グループ・須藤凜々花のニーチェ的思想 「人生に意味はない」AKB48グループ・須藤凜々花のニーチェ的思想

今回は、NMB48を含めたAKBグループの公式ライバルである「乃木坂46」のヒット曲に注目しました。

乃木坂46とは? ソニー・ミュージックの未来を賭けたプロジェクト

ファンの方には失礼かもしれませんが、乃木坂46とはどんなグループかをご紹介します。

乃木坂46が所属するソニー・ミュージックエンタテインメントにはかつて、AKB48が所属していました(正確にはソニー・ミュージックエンタテインメントのグループ会社・デフスターレコーズ)。そのAKB48が2008年にキングレコードに移籍した後に大ヒットしたのです。移籍直後に大ヒットしたことをソニー・ミュージックの担当者は「“逃した魚”は大きかったですよ。その悔しさをわれわれソニーのスタッフはすごく持っています。」と語っています。

そのような背景から、2011年にソニー・ミュージックエンタテインメントと秋元康プロデュースによる、AKBグループの公式ライバルとして結成されたのが乃木坂46でした。

グループ名の「乃木坂」は、最終オーディション会場の「SME乃木坂ビル」に由来し、「46」は「AKB48より人数が少なくても負けないという意気込み(秋元康氏)」からだそうです。38,934人の応募の中から選ばれた精鋭たちで構成されています。

AKB48のヒットを逃し悔しさを抱えるソニー・ミュージックは乃木坂46の発展に社の未来を賭けているほどです。その意気込みが奏功し、シングルCDは12作連続で首位を獲得しています。今年10月28日にリリースされた最新シングルCD「今、話したい誰かがいる」は発売初週に62.7万枚を売り上げました。人気も売上げも右肩上がりなのです。

乃木坂46 人気の理由と注目曲

いまやAKB姉妹グループ(NMB48やSKE48)をしのぐ人気と売上げのある乃木坂46。

ここまで人気になったのには

  1. メンバー1人1人のビジュアルのレベルの高さ
  2. 時には体も張った、個性豊かなキャラクター
  3. 握手会での抜群のファン対応

などの要素があるといわれています。

このほかで注目されているのが楽曲です。AKB48グループとは一線を画し、清涼感のあるサウンド・青春の一場面を切り取った歌詞が受け入れられています。

多くのヒット作の中で特にご紹介したいのが、今年3月18日にリリースされた楽曲「命は美しい」です。推定売上枚数は60万枚を超えました。

「命は美しい」はタイトルの通り、命が儚いゆえに大切であり、美しいんだと歌われている曲です。

月の雫を背に受けて
一枚の葉が風に揺れる
その手 放せば楽なのに
しがみつくのはなぜだろう

何のために生きるのか?
何度問いかけてみても
空の涯まで暗闇は黙り込む
夢を見られるなら この瞼を閉じよう
悩んでもやがて夜は明けていく

命は美しい
初めて気づいたその日から
すべの悲しみ消えて行くんだ
永遠ではないもの
花の儚さに似て
その一瞬 一瞬が
生きてる意味

「命は美しい」 ※歌詞一部

「命は美しい」から考える無常観

一枚の葉は命をたとえたものだと思います。風に揺れ、今にも落ちてしまいそうな葉のように、人の命も儚く散っていく。永遠には続かない、そんな儚く散ってしまう命であるからこそ美しく、生きている一瞬一瞬が大切、という意味が込められているのだと思います。

人の命はいつまでも続かず、儚く消えていってしまう。仏教の言葉では「諸行無常」といわれます。「諸行」はすべてのものということ。「無常」は常が無いということで、続かなく、いずれは消え去ってしまう、ということですね。「絶対に変わらないもの、消え去ることのないもの」という例外は有り得ないのです。

諸行無常を教えた歌に「いろは歌」があります。いろは歌はすべての仮名を重複させずに使ってつくられた歌で、近世まで仮名を覚えるのに使われていました。いろは歌がすごいのは、単なる文字の羅列ではないどころか、そこに諸行無常が教えられていることです。

いろは歌は

いろはにおへど ちりぬるを

から始まります。

これは「色は匂へど 散りぬるを」と漢字をあてることができます。色とは花のことですが、日本の花といえば桜ですね。色が匂うとは、香りが満ちるほど桜の花が満開の状態にあることです。その満開の桜も夜中に強風が吹けば、一夜にして散ってしまいます。桜の花は咲く期間も短く、あっという間に散り、消えてしまう。だからこそ咲くのが楽しみになり美しさを引き立てるのですが、一方であまりに儚く、わびしさも一入なのです。

花は幸福の象徴ともいわれます。人生に幸せが訪れたことを「人生に花が咲く」といったり、人の幸せを演出することを「花を持たせる」といわれたりしますね。儚く散る花のように、幸せも長続きはせずに色あせてしまう。幸せは色あせて、命そのものもまたさびしく消えてしまう。それが諸行無常ということなのですね。

儚い命を抱えた人間の生きる意味とは?

幸せは長続きせず、あっという間に命は消えていくのに、何のために生きるのか?

手を放せば楽になれるのに、どうして生きることにしがみついていくのか。現実に、その生きる意味がわからなくて苦しみ、果ては自殺をしてしまう人も後を絶ちません。東京では毎日人身事故が頻発し、大切なはずの命が次々に手放されてしまっているのです。

幸せは色あせ、儚い命を抱えた人間が生きる意味とは何なのでしょうか。

仏教を説かれたお釈迦さまは

人身受け難し 今已に受く(華厳経)

とおっしゃっています。

「人間に生まれて本当によかった」という不変の喜びがある。そんな幸せになれる命だから大切なんだ。幸せになれるまで絶対に命を手放してはならない、しがみついてでも生きていくべきことを教えられているのです。

仏教で説かれる生きる意味を知り、変わらない幸せに生かされたいですね。

終わりに

深い意味のこめられた歌詞を歌い上げていた乃木坂46。記事の編集にあたり乃木坂46について調べるほど、その魅力に惹きつけられました。今後も活躍を注目していきたいです。はまり過ぎない程度に笑

参考URL

乃木坂46 – Wikipedia 乃木坂46 - Wikipedia
秋元康プロデュース、AKB48の“公式”ライバル「乃木坂46」とは? – ライブドアニュース 秋元康プロデュース、AKB48の“公式”ライバル「乃木坂46」とは? - ライブドアニュース
乃木坂46、AKB48姉妹グループを超える躍進 人気の理由とは 乃木坂46、AKB48姉妹グループを超える躍進 人気の理由とは
乃木坂46 命は美しい 歌詞 乃木坂46 命は美しい 歌詞

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