名作漫画を送り出すスーパー編集者・佐渡島庸平が考える「死」から始まる仕事論

理事長
プロフェッショナルにも紹介され、『宇宙兄弟』『ドラゴン桜』『働きマン』『インベスターZ』などの名作を生み出した編集者の仕事論の根元にある「死」への考え方とは。著書『ぼくらの仮説が世界をつくる』から解き明かしたいと思います。

編集者・佐渡島庸平とは

私が初めて見たのはNHKのドキュメンタリー番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』でした密着するカメラを前に、独特の仕事論を語っていた。佐渡島庸平氏が印象的でした。他にも『SWITCHインタビュー 達人達』などに出演したりと、なにかとメディアの露出が多い有名編集者です。

1979年生まれ、灘高校そして東大出身という輝かしい学歴をお持ちの方。小さい時は南アフリカで育ったそうで、なんというかすごいですね…。そして講談社に入社。週刊モーニングの編集部に配属となります。そしてここで多くの名作を生み出しました。

井上雄彦『バガボンド』、三田紀房『ドラゴン桜』、安野モヨコ『働きマン

読んだことあるものばかりですね。そして小山宙哉『宇宙兄弟』が特に有名でしょう。1,600万部を超えるメガヒット作品にし、漫画だけではなく、アニメ、実写映画化など、編集者としてこれ以上ない成功をおさめました。

しかし2012年に講談社を退社。コルクという新しい会社を立ち上げたのです。

作家とより深くつながりたい、一緒に最後まで編集者として携わりたいという想いから、出版社を離れエージェントとなりました。そして次の名作を生み出すために活動をしています。

こういった今までの編集者ではなく、未来の編集者として道を切り開かれてる背景に何があるのか。著書『ぼくらの仮説が世界をつくる』から推察しました。

死と向き合った過去、死に対する考え方

著書の終盤に、佐渡島氏はリスクについて語っています。

人生の最大のリスクとは何か?お金を失うことでしょうか? ぼくは「死ぬときに『自分の人生は間違いだった』と思うような生き方をしてしまう」ことが、最大のリスクだと考えます。

世の中には色々なリスクがあります。事業に失敗して資産を失うこと、恋人に見捨てられることなど。しかし佐渡島氏は、死ぬときに後悔することのリスクを語ります。

彼は灘高校時代に、同級生の死と向き合った過去があったと著書に述べられています。高校生という若くして、ガンに苦しみ、ガンに殺された同級生。まざまざと見せつけられた近い人の死に価値観が変わったといいます。

そして命の有限さを知ります。

もっとも貴重なのは時間です。時間は有限で、ぼくはそれを平気で無駄にしていたのです。その有限性に気付いたら、のんびりなんてしていられませんでした。

強く共感せずにいられませんでした。私のペンネームが「ゆうげん」なのも、この有限から来ているからです。

この死を考える姿勢が仕事をする源泉になっているから、次々と新しいアイデアを生み、行動できているのだと思います。

仏教で教えられる死の恐怖

佐渡島氏がいうリスクについて仏教では以下のように教えられています。

大命将に終わらんとして慴悔(けく)交(こもごも)至る(大無量寿経)

いよいよ死ぬとなったとき、無駄な時間を過ごした過去の後悔と、死んだ後の恐れが同時にかわるがわるやってくる、という意味です。

後悔というのは何かが終わったときにやってくるものです。彼女と破局して初めて彼女への言動を悔いたり、事業に失敗して計画の甘さを嘆くでしょう。

色々な終わりはありますが、究極的な終わりというのは「死」です。

なぜなら事業の失敗なら、またチャレンジができますが、死んでしまったら「次」はありません。再チャレンジはないのです。

「なぜこんな無駄な時間を」と思っても後の祭り。後悔先立たずという言葉どおりで、これ以上悲しいことはなりません。最大のリスクなのです。

そして過去への後悔だけではありません。未来への不安も起こり、死を迎えなければなりません。これ以上恐ろしいことがあるでしょうか。

人間最後は、みなこうなると言われています。ぜひ仏教を学んで、このリスクとその解決を学んでいっていただければと思います。

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    ゆげ

    渋谷のネット企業で働く20代のマーケター。ゲームとマンガ三昧の堕落生活の反動で、哲学が好きに。柴犬をこよなく愛する犬アレルギー持ち。アカデミーの理事長です。
    coconalaで仏教カウンセリングしています