Win-Winと自利利他の教えを身につけるには?:7つの習慣と仏教

こんにちは、ライターのねりうめです。

世界的に有名なベストセラー、7つの習慣。最近日本でも200万部を突破したそうです。※200万といえば、私の出身の群馬県の人口も、力合わせる200万

前回まで、このシリーズでは、7つの習慣のうち最初3つの習慣を取り上げました。最初の第1から第3の習慣で到達できるのが、他人に依存せずに自分で人生を選択する、いわば自立の段階。

今回は、7つの習慣の第4の習慣、Win-Winを考えるについてです。第4の習慣から第6の習慣では、相互依存の段階を目指します。相互依存とは、他者と協力することによって、より大きな成果を上げられるようになった状態のことです。Win-Winとは、どんな考え方なのでしょうか。

前回までの7つの習慣シリーズの記事は以下になります。

  1. 7つの習慣と仏教:身につけておくべき主体的と因果の法則の考え方
  2. 7つの習慣と仏教:人生の終わりを思い描くことと、仏教が教える無常観
  3. 優先順位と、仏教が教える備えの大切さ:7つの習慣と仏教
  4. 信頼残高とお釈迦様の教える善い行いとは?:7つの習慣と仏教

Winとは何か?

幼いころから、私たちは他者と競争し、勝つことはいいことだと教えられてきました。小学校に遡っても、運動会の徒競走だったり、試験の点数で優秀かどうか判断されたり、兄弟間の血で血を洗うプリンの奪い合いも笑 なんだかんだで幼いころから競争してばかりしていたように思います。

自分は相手に勝ち、と同時に相手は負ける。これを7つの習慣ではWin-Loseの考え方であると言われています。勝つことによって自分は良い思いをするかもしれませんが、負けた相手は悔しい気持ちになります。自分が負けても同様に、いい気持ちはしないでしょう。

単純ですが、Win-Lose、つまり競争の精神では、どうしてもどちらかは不幸になる仕組みになっています。ではどうしたらいいのでしょう。

Win-Winを考える

実は、Win-Lose以外の道も我々には用意されていることが7つの習慣で教えられています。以下3つのパラダイムを紹介します。

  1. Win-Win
  2. Lose-Win
  3. Lose-Lose

Win-Win

こちらは、自分も勝ち、相手も勝つことです。Winとはなんらかの利益を得ることだとしましょう。自分も相手も、お互いに利益を得られるような考え、もしくは姿勢、それがWin-Winです。まずWin-Winをめざすことを考えましょう。

私たちは、得てしてだれかが利益を獲れば、誰かは損する、そのような二者択一の考え方をしがちです。ですが、全員が納得し、満足できる方法は必ずあるはずだ、という姿勢こそ必要です。Win-Winを目指し、全員にとってのよい結果を出すこと、これが公的成功です。みんなで力を合わせて成し遂げることで、大きな成果が生まれるでしょう。

Lose-Win

また、Lose-Winというのもあります。自分は負けて、相手を勝たせることですね。自分の気持ち、やりたいことがあるのに、それを抑えて生きている姿勢です。自分の気持ちをはっきりという勇気がなく、人の意見に流される。例えば、飲み会の誘いを断れなかったりしますが、これってLose-Winですね。

Lose-Lose

自分も相手も負けてしまうことです。そんなことってあるんでしょうか。例えば、Win-Loseの人同士が戦ったら?どちらかは一旦は勝つでしょう。でも負けた方は、借りを返すために相手に復讐します。そうすると、自分の時間やお金を犠牲にしてでも、相手を困らせようとします。

7つの習慣でもこんな話がありました。

ある夫婦が離婚した時、夫は資産の半分を妻に渡すよう裁判官にいわれました。その後、夫はこともあろうに一万ドルの車を50ドルで売り飛ばしてしまったそうです。こうすると、自分の資産は大幅に減ってしまいますが、その代わり元妻がもらうはずだったお金も減ることになります。

Win-Loseでは、他者を敵とみなします。結局、負けた悔しさで相手も自分もLoseにする、という選択肢をとってしまいます。アニメや漫画の展開でたまにあったりしますが、自爆して道連れにするようなものですね。自爆したりされないためにも、夫婦仲は大切なんだなと思い知らされます。

Lose-Winの人ではそんなことにならないかというと、そうでもないです。自分の本当の感情を押し殺し、相手に合わせるのは、相手のためになっても自分のためになりません。自分の気持ちを押し殺すと、だんだん感情が出なくなってきます。感情がなくなるだけでなく、自分の道を行こうとしないので、自尊心も失っていしまいます。それが人間関係にも影響して悪い結果を出すことになってしまいます。感情を押し殺せば、怒りも溜まっていくでしょう。いずれにせよ自分の気分は良くなりません。怒りが相手に向けられれば、相手も困り、結果、自分も相手もLoseとなってしまいます。

勇気と思いやりのバランス

では、どうすればWin-Winの考え方を身につけられるのでしょう。

根本的に、自分の人格を高めることです。よい人格がなければ、他者と協力することはできません。よい人格になるために必要なのが、勇気思いやり

勇気が高ければ、Win-Winになるような意見をはっきり述べることができます。思いやりがあれば、どうすれば相手の利益になるかをしっかり考えるでしょう。勇気と思いやりが両方あることで、Win-Winになることができるのです。仏教ではないですが、アンパンマンのマーチでも、愛と勇気だけが友達とありますね。友達ぐらい、大事なものが、勇気と思いやりなのです。

仏教で教えられているWin-Win

仏教でもWin-Winと似た考え方があります。それが自利利他です。自利利他とは、相手の利益を考え、相手のために行動することです。

情けは人のためならず、ということわざがありますね。情けをかけ、優しくするのは相手のためにならないからやめたまえ、と勘違いをする方もあるかもしれません。ですが実際の意味は、相手のためになることして相手に喜んでもらえば、自分にもよい結果が返ってくる、ということです。自利利他というのも同じ。相手のため(利)になることをすれば、自分にもよい結果(利)が返ってくるのですね。

反対に、自分の利益だけを考えることを我利我利といいます。自分の利益だけを追求していたら、相手からの信頼は得られません。どんどん信頼残高が減っていき、やがて借金になってしまいます(信頼残高については前回記事を参照ください)。利益を得られたとしてもそれは一時的で、やがて成果は出なくなりますし、周りも不幸にしてしまう。まさにLose-Loseなんですね。

仏様の智慧と慈悲

仏教で、勇気と思いやりに相当するのが、智慧慈悲です。

智慧とは、先を見通す力。智慧のある人だったら先を読んで、適切な行動を取れるものです。

なぜ智慧が勇気になるのでしょうか。例えば、会社が不正を働きながら、それを隠しつづけたとします。不正によって一時的に利益は出ているように見えますが、もし不正が見つかれば社会の信頼を失い、結果会社は立ちいかなくなってしまうことになります。

そんな時、智慧のある人だったら、不正をやっているのを見過ごさず、正義をもってそれをやめさせるでしょう。未来がどうなるか見通せるからこそ、たとえ権力を持った上の人に対しても、勇気を出して真っ向から意見を述べられるのです。

そして、慈悲とは、相手を思いやる心です。

例えば、我が子がいじめにあって苦しんでいるとき、親がそれを知れば、変わってやりたいというのが親心。我が子の苦しみを取り除くことを抜苦(ばっく)といいます。また、親にとって子供の喜ぶ姿を見るのは一番の幸福でしょう。相手を喜ばせる心は与楽(よらく)といわれます。親ほど子供を思いやるものもいないですね。なお、仏教の目的も、苦しみ悩みを抜いて幸せになる抜苦与楽と言われています。

先を見通す力によって、相手の両方の利益を考えられて、それが結果自分の利益にもなる。勇気と思いやりを持ち合わせるのが、本当のWin-Winにつながるのですね。

 

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    ねりうめ

    仏教を学び始めた梅好きデータサイエンティスト。ねりりうめねりという梅のお菓子が好きだが、バターチキンカレーもこよなく愛している。梅とカレー。食べ合わせ注意である。