日本人の憧れ、タワーマンションはデメリットがたくさん?住んでる人も住めない人も苦しんでいる

タワーマンションって憧れますよね!

筆者はタワーマンションなんて一生買えない、平社員のOLです。

スーパーの特売情報を聞いては飛んでいき、出納帳を付けるたびに頭を悩ませる低収入庶民。

そんな私にとって、タワーマンションは幸せの象徴

以前タワーマンションに住む友人のお家にお邪魔させて頂いたことがありましたが、とにかく天井が高いんです!

景観も一流ホテルのような綺麗さで、しばらく窓に張り付いてしまいました(笑)

窓を開けると隣の家、下に住んでる学生の騒音が凄くて夜眠れず不眠症に…という環境で暮らしていた私にとってタワーマンションは「こんな家に住めたら幸せな人生に違いない」と思える憧れの的です。

しかしネットニュースでこんな記事が話題を集めていて驚きました。

話題の記事で明らかにされていたタワーマンションの思わぬデメリット

なんとタワーマンションに住むことは成功の証というのは日本だけ

え?何で?あんなに天井が高くて綺麗なお家、どんな国の人でも住みたいんじゃないの?と筆者は思うのですが、実はヨーロッパの方はそうは思わないんだそうです。

この記事で引用されていたニュース記事にはタワーマンションに関するかなり辛辣な評価が書かれていました。

2017年6月、ロンドンで起こったタワーマンション火災は日本でも大きく報道された。私のところにも「ああいうことは日本でも起こるのか?」とメディアから多くの取材があった。

しかし、あのタワーマンションが低所得者向けの公営住宅であった、という事実を素通りしてしまった人がほとんどではないか。

イギリスでは日本でいうところのタワーマンションのような住宅に、富裕層は住まない。

タワーマンションに住んでる人は幸せに違いない!と固く信じていた私にとってこの記事はかなりショッキング。

たしかに高層ビルで火災が起こったとき、もしエレベーターが使えなくなったら怖いですね。

災害はそんなに頻繁に起こることではないし、普通に生活するにはタワーマンションで暮らすのはやっぱり幸せなのでは?とも思いますが、この記事では地震や家事が起こらなくても降りかかるタワーマンションのデメリットについても明かされていました。

住んでいる人は感じている?人気のタワマンに潜むデメリット

カナダの医師会誌では、心停止となって救急車で運ばれた人の内、25階以上に居住していた人の生還率は0%だということが報告されていた。

救急隊のストレッチャーが入るエレベーターが限られる上、階層や廊下を移動するのに時間がかかるからだろうか。

秒を争う救急患者を運び出すには、タワーマンションは最悪の住まいかもしれない。

住んでみないと分からないデメリットかもしれませんが、たしかに高層マンションで心筋梗塞や脳梗塞など、不慮の病気が発症したときはタワーマンションに住んでいたために助からないというケースもありそう。

また実際にタワーマンションに住んでいた人の感じたことが書かれていたブログにはこんなデメリットも紹介されていました。

高層がゆえに遮る建物が他になく、強い日光を一日中浴びる事になるらしい。 冬の間は良いだろうが、夏の昼間は地獄だと言う

建物が熱くなったせいで、夜も熱さが残り、結果として1日中エアコンをつけなくてはいけないとの事だ。

朝の通勤時間に実家にいたことはないが、とにかく渋滞するらしい。

エレベーターも常に各駅状態で、下につく頃には定員いっぱいに乗るらしい。

駅直結とうたっていても、結局10分以上かかると、とても便利とは言えない。

そういえば筆者も今まで4階にしか住んだことがなく、騒音による不眠症にも悩んでいたのでより高層の賃貸マンションに引っ越しましたが、そのとき感じたデメリットがあります。

タワーマンションには程遠いですが、9階に引っ越して数ヶ月。

明らかに朝、乗りたい電車を逃すことが多くなりました

4階とは違い、9階は結構エレベーターが途中で止まって下の階の住人が乗ってくるのです。

また景観は良くなったものの、風の強い日は高層階の賃貸マンションは結構窓がガタガタと鳴ります。

階の人の物音に悩むことは少なくなりましたが、また別の悩みが出てきたのです。

ましてやタワーマンションになると、エレベーターが途中で止まる回数は9階住まいの比ではないでしょう。

タワーマンションに住んでいる人は幸せに違いない!と思っていた私の認識は間違いだらけだったのかもしれません。

タワマン持っている人も、持てない人も不安は付きまとう

タワーマンションに関するデメリットについて知ったとき、お釈迦様の残された経典の内容を思い出しました。

田なければ、また憂いて、田あらんことを欲し

宅なければ、また憂いて、宅あらんことを欲す。

田あれば田を憂え、宅あれば宅を憂う。

現代語にすると、田んぼを持たない人は、田んぼの無いことを不安に思い、田んぼを持とうとする。

家の無い人は、家の無いことを不安に思い、家を持とうとする。

田んぼを持つ人は田んぼの有ることで不安を感じ、家の有る人はその家によって生ずる不安を抱えるという意味です。

まさに現代の日本人はタワーマンションあればタワーマンションを憂う

筆者のようなタワーマンションの買えない人は、タワーマンションなければ、また憂いて、タワーマンションあらんことを欲す

という訳ですね…

人間はないものねだりです。

タワーマンションを持たない多くの人にとって、駅前にそびえ立つタワーマンションは羨望の的

「あんなマンションに住める人生を歩んでいる人はオレには味わえない幸せを感じているんだろうなあ」とつい思ってしまいがちですが、「宅あれば宅を憂う」で有る人は有る人の苦しみがあるのです。

仏教を説かれたお釈迦様は「宅有る人」も「宅無い人」も同じく苦しんでいると見抜き、そんな私たちが皆幸せになれる道を生涯かけて教えていかれました。

タワーマンションに住んでいても、住めなくても幸せになれる道を仏教から学んでいきたいですね。