どうして日本代表が違法カジノで賭博?バドミントン賭博問題にみる“惑業苦”の問題

理事長
NTT東日本に所属するバドミントン日本代表の桃田賢斗選手とロンドンオリンピック代表の田児賢一選手が違法カジノ店で賭博していたということで問題になっています。解雇、出勤停止につながったバドミントン賭博問題について仏教の観点で解説します。 

バドミントン賭博問題について

先日4月8日、バドミントン日本代表の桃田賢斗選手とロンドンオリンピック代表の田児賢一選手が会見を開き、違法カジノでの賭博に関与していたことを謝罪しました。

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またこの2選手以外の6人についても賭博に関与していたことが発覚し、さらに問題が大きくなっています。金額についても、田児選手は60回程度で1000万円、桃田選手は6回程度で50万円使ったということでした。

なぜカジノが違法なのか

そもそも違法カジノとは何でしょうか。なぜ違法なのでしょうか。

カジノというのは日本語で言えば「賭博場」です。この賭博というのは日本では、刑法上禁じられています。そのため日本でカジノを経営するのは違法です。利用することも違法となります。

今回は日本の都内での違法カジノの利用ということで問題となりました。そしてそれが一般人ではなく、オリンピック出場候補である日本代表だったから大きく話題となったのです。

その結果、日本代表辞退はもちろん、関わっている人数が多いことから、NTT東日本のバドミントン部の存続も危ぶまれています。事態は大変大きくなっています。

やめられないとまらないギャンブルと惑業苦

会見の中で田児選手は

ギャンブルが好きだったので、いけないとはわかっていたが、やめられなかった

桃田選手は

好奇心があった。勝負の世界で生きてきて、ギャンブルに興味を持ち、やめられなくなった

と述べています。

 「やめられなくなった」というのが共通するキーワードです。

最初のきっかけは、興味をもったとか些細なことです。田児選手は店員から声をかけられて、やってみようと思ったそうです。軽い気持ちで、少しだけやろうという気持ちですね。

しかし、それが止められなくなるのがギャンブルです。一度負けると、取り戻そうとします。心理学ではサンクコスト効果といいますが、負けが続くとこれまでに支払った金額を考え、やめられなくなります。恐ろしいことに勝っても、さらに儲けようと続けてしまいます。

そしてどんどん 金額が大きくなっていきます。さらには他人も巻き込んでいくのです。今回多くの部員まで波及していきました。

これは仏教では惑業苦と教えられています。

惑というのは煩悩でのことです。たとえばお金が欲しいという財欲などです。欲しかない人間ですから、誰もがもっているものです。

そしてその欲が人を動かします。これが業です。行いです。お金が欲しいという気持ちが、違法カジノで賭博行為をすることにつながります。

そして苦。負けてお金や時間が減り苦しみます。

これがまた惑を引き起こし、財欲はより高まっていきます。そして行為がエスカレートし、苦しみは大きくなっていきます。さらに惑も強くなり・・・、と止まらない悪循環を、仏教では惑業苦と教えられているのです。

この悪循環のスパイラルを断ち切るにはどうすればいいのでしょうか。

欲を絶つことはとてもできません。なので、ポイントは惑ではなく、業をさせないことです。

今回のケースでは、お金がほしいと思っても、違法カジノがあるようなところに行かないことが最重要です。そして、そういううものに誘う人から遠ざかることが大事です。人と環境という縁を選ぶことがとても重要です。

今回のバドミントン選手たちも、今回の件を強く反省し、自粛し、次のステップに進んでもらいたいと思います。そして私たちも気をつけたいと思います。

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