こんにちは、YURAです。
韓国では、もうすぐ秋夕です。秋夕というのは、日本のお盆にあたります。
今年の秋夕休暇は9月14・15・16日で、土日を入れると5連休です。
日本にも、韓国人旅行者がたくさん来られるでしょうね~。
街で急に聞かれても案内できるように、韓国語を勉強したいと思います!!
さて、その韓国で最近流行っている言葉があります。
それは「복세편살(ポクセピョンサル)」という言葉です。
この流行語を通して、今回は煩悩について書いていきます。
韓国で次々生み出されている新造語・流行語
韓国では日本と同じように、造語や流行語がたくさんあります。
ネットが普及した今、新たな造語や流行語が生まれやすいのかもしれません。
日本のドラマ『ホタルのヒカリ』から発生した「干物女」という造語は、韓国にも輸入され、「건어물녀(干物女)」と同じ意味で使われています。
また、「イケてる女(간지녀)」は日本語の「感じ」に由来するといわれている「간지(カンジ)」と、「女(녀)」の新造語です。
このように新造語・流行語は次々に生み出されています。
「イケてる女」がいれば、「脳がセクシーな男(뇌색남)」もあります。
頭がよいというよりも、機転が利いてユーモアに富んだ男性のことをいうそうです。
流行中の新造語「복세편살(ポクセピョンサル)」の意味とは?
そんなユニークな新造語の中でも特に「복세편살(ポクセピョンサル)」という新造語が流行っているそうです。
これは韓国映画『신세계(新世界)』イ・ジュング役のパク・ソンウンの言葉を略して、最近インターネット内で流行している言葉です。
복세편살=복잡한 세상 편하게 살자
直訳すると、「複雑な世の中、楽に生きよう」です。つまり「あれこれ悩まずに、現状に満足して、心穏やかに生きよう」ということです。
使い方としては、以下のような使い方をします。
다가오는 신년에는 복세편살하세요!
(もうすぐ来る新年は、あれこれ悩まず楽しく過ごしてください!)
정신건강에는 복세편살이 최고다.
(心の健康には、人生楽しく生きるのが一番いい。)
日本でも「何事にもとらわれずに、簡単に考えよう!」「楽しく生きよう!」という言葉を最近よく耳にします。ポジティブな生き方ですよね。
執着にとらわれずに生きていける?
「あれこれ悩まず、何事にも捉われず、心穏やかに」生きる。
仏教はまさにそんな心穏やかになれる生き方を教えているもの、と思われている方が多いと思います。
『反応しない練習』や『考えない練習』など、ベストセラーになっている仏教書の多くは、「いかに執着にとらわれない生き方をするか」ということに力をいれていますよね。
ところが一方で、仏教では私たち人間を「煩悩具足」だと教えられています。
意味:心をわずらわし、身を悩ませる欲望が備わっていること。
煩悩とは私達を「私たちを苦しませ悩ませるもの」であり、煩悩具足は「人間は煩悩でできている」ということです。
ということは、私たちの行動すべてが、私たちの欲の心から出てくる行動なのです。
そうなると、「あれこれ悩む」のも元は煩悩のせいだし、「何かに捉われる」のも執着という煩悩のせいでしょう。とても「心穏やかに」生きられそうにありませんね。
もちろん「どうせ煩悩まみれなのだから」と好き勝手に生きようとすれば他人にも迷惑をかけ、いずれ好きなように生きられなくなります。煩悩や執着を振り回されずに生きていくことも大切です。
しかし煩悩具足ゆえ、煩悩や執着から離れ切ってとらわれのないまま生きることはできないのです。
では煩悩とどう向き合って生きていけばいいのか。そもそも煩悩とは、詳しくはどんな心なのか。
その煩悩について詳しく解説している記事がありますので、ぜひ記事を読まれて理解を深めていただきたいと思います。
仏教を学ばれて悩みを解決し、楽しく明るい人生への手助けとなれば光栄です。
※翻訳:YURA
記事の構成上、一部意訳しているところや、省略しているところがあります。ご了承ください。