「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」の「阿頼耶識システム」は仏教用語から?阿頼耶識について解説しました

「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」というアニメが話題になっています。引き込まれるような世界観とストーリーに、ガンダムにそこまで詳しくない僕もついつい見入ってしまいました。

「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」は、「ガンダムシリーズ」の最新作です。地球から離れた火星に住み、劣悪な環境に抗う少年たちを中心に物語は進みます。異世界の話ではありますが、少年兵が主人公ということもあり、現代世界と共通したものを感じます。ガンダムマニアではない、初めてガンダムシリーズを見る人でも入りやすいのではないでしょうか。

さて今回取り上げたいと思ったのは、『阿頼耶識システム』という用語がアニメで出てきたからです。この阿頼耶識というのは仏教用語なのです。

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ

『阿頼耶識システム』について

まずは作品の中で出てきた『阿頼耶識システム』について解説します。

主人公である三日月・オーガスの乗るガンダムである「ガンダム・バルバトス」に乗るシーンです。どういった仕組みで動かすのかと聞かれた時に、この阿頼耶識システムという言葉が出てきました。昔のモビルスーツを動かすために使うインターフェースを指します。

厄祭戦当時のMSなどに採用されたMMI(マン・マシーン・インターフェース)。ナノマシンによる外科手術でパイロットの脊髄に埋め込まれた金属端子と操縦席側の端子を接続することで、パイロットの神経を機体のコンピュータと直結し、外部情報を直接脳内で処理できるようになる。ただし、用いられる特殊なナノマシンが成長期の子供でなければうまく体に定着せず、機体から送られる膨大な情報が脳髄に多大な負担をかけるため、現在は非人道的であるとして使用を禁止されている。CGSが保有するMWは阿頼耶識対応型の旧式機のため、これに搭乗する参番組の少年兵たちは端子の埋め込み手術が必須となる。少なくとも現在のCGSでの手術は麻酔なしで行われ、非常に苦痛を伴う。操縦時は端子を露出させる必要があるため、参番組隊員は上半身裸になり、システムとの接続器である「ピアス」という機器のみを装着する。
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ – Wikipedia 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ - Wikipedia

直接脳につなぎこむこともあり、主人公の身体には相当な負荷がかかります。作中でも痙攣し、鼻血を出しながら、戦っているシーンが印象的でした。人体への影響も構っていられないという姿に、覚悟を感じました…。

ではこの仕組み、なぜ「阿頼耶識」なのでしょうか。言葉の意味を解説しつつ、考察したいと思います。

「阿頼耶識」とは一番奥深い心のこと

冒頭でもお伝えしたとおり、「阿頼耶識」とは仏教用語です。仏教から出ている言葉で、心について分類した一つのことです。

仏教では、心のことを「識」と教えられています。今でも「知識」「見識」といったように、使っていますが、心という意味です。仏教では心を非常に重んじています。現代の心理学と同様に、いやそれ以上に研究していたのです。それが2600年前というのですから驚きです。

そしてこの心を8つに分けて教えられています。これを「八識」といいます。以下の8つです。

①眼識
②耳識
③鼻識
④舌識
⑤身識
⑥意識
⑦末那識
⑧阿頼耶識

それぞれ詳しく解説はしませんが、現代の医学や心理学で教えられている内容で何となく理解できそうですね。①〜⑤はいわゆる五感で楽しむ心です。つまり眼識ならば眼で楽しむ心ということです。そしてそれらを統括するのが⑥の意識です。意識も何気なく使っていますが、これも仏教用語なのです。心理学が解明する前から、明らかにしていたのです…。

そして⑦の末那識。これは現代でいうと無意識に該当します。フロイトやユングが解明しましたね。意識できない領域

そして最後の『阿頼耶識』。これが現代心理学や医学をもってしても解明できない、究極の心です。

五感も意識も私たちの肉体から生まれているものですが、阿頼耶識は肉体から生まれているものではないと教えられています。肉体に関係なく、もっている永遠の生命です。いわゆる魂というと分かりやすいかもしれません。仏教ではこの世のことだけが教えられているわけではありません。生まれてくる前も、死んだ後も、つまり三世が舞台となっているのです。

そして仏教では、究極的に本当の自分は、阿頼耶識であると言われます。私たちが意識できている肉体や意識はあくまでこの世のことだけであり、本当の自己ではありません。

阿頼耶識というのは蔵識とも言われ、これまで自分がしてきた業が収まる場所とも教えられますが、長くなりそうなのでまたいつかの紹介します。

つまり、意識をも超越した心であると知っていただければと思います。

「阿頼耶識システム」は意識を超越して動かすから名付けられた?

ということで、阿頼耶識というのは肉体から離れた、究極的な心であり、魂のことです。

監督からのコメントもないので、あくまで推測ですが、 「阿頼耶識システム」というのは意識を超越して動かすインターフェースを象徴して、阿頼耶識と名付けたのではないでしょうか。

ロボット操作というと、手でハンドルを動かしたり、ボタンを押して、レーザー発射したりしますよね。しかし、そうではなく、脳内と直接つなぎこみ、動かすわけですから、通常のシステムとは大きく異なっています。それを象徴して名付けたのでしょう。

この「阿頼耶識システム」を使ったガンダムでどう戦うのか、今後のストーリーが気になるところです。

しかし、ドラマでもアニメでも色んなところで、仏教用語が出ていますね。機会見つけて、解説していきたいと思います。

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    ゆげ

    渋谷のネット企業で働く20代のマーケター。ゲームとマンガ三昧の堕落生活の反動で、哲学が好きに。柴犬をこよなく愛する犬アレルギー持ち。アカデミーの理事長です。
    coconalaで仏教カウンセリングしています