職場の老害がうざい!融通が利かない先輩への苛立ちを解消する思考方法

1日が短い!と感じ、効率的に動こうとしても、結局だらけてしまう30歳ナッチョです。

最近は時間の大切さが、ようやく身に染み付いてきました。

1年1年が本当に早いな…と思うこの頃です。

歳を取る苦しみは万人の苦しみではないでしょうか。

だからこそ若者は歳を取る苦しみについて、今の内から理解する必要があると思います。

今回も私ナッチョが、海での実体験を元に考察していきます。

海運業界も「老害」が増えている

「昔は良かった…」

どの職場でも聞く言葉だと思います。

令和の今、もはやパワハラになりつつ言葉ですが、海では顕著に現れます。

私の職場では

「給料は今より1.5倍近く多く、社会保険も安くてな…。それに比べたら今なんて、なにが良くて船員やっているか分からんよ」

「昔に比べたら君たちは、単調でつまらない船員生活を送っている。もっと楽しくせなアカン」

と、昔の話を自慢気に語る60代の先輩船員が数名いました。

想像もつかない世界であり、自分ではコントロールできる範囲の話ではないので、ただただ愛想笑いをして機嫌取ることしかできません。

他にも「今の若いやつは根性がない」と言われることもしばしばです。

出る杭を打つベテランも多く、優秀でやる気に満ちた若手を退職に追い込む船員もいます。

せっかく入社したのに精神論で片付けられ、閉鎖的な空間で追い詰められて退職するケースが多分にあるのです。

現在、日本全国の船員の50%は50歳以上であり、いつまでも立場にぶら下がって業界全体の成長を止めている、「老害」が増えてきた海運業界も問題視されています。

老いの苦しみは、若さへの執着である

「大金を積んででも若くなりたい」と考える人も中にいます。

松下電器産業株式会社(現:パナソニック株式会社)を一代で創り、莫大な財産を築き上げた松下幸之助さんも過去にある雑誌の取材で、「何かひとつ夢を叶えるとしたら何を望みますか?」と質問されたところ以下のように語っています。

今の全財産を渡すから、もう一度20歳に戻して欲しい。

それが出来たら、私はもう一度今と同じだけの財産を築いてみせる。

「経営の神様」と称えられた偉人も、名残惜しさが感じられる言葉を数々と残しています。

若さとは尊いものであり、無駄に時間を削ってはいけないことがよく分かります。

何十年と歳を重ねて若さを望むこともありますが、たった5年や10年で衰えを感じ、若さに固執してしまう方も少なくありません。

私は船員の経験によって「老い」を学び、苦しみの本質は若さへの執着であることが分かったのです。

老いは避けて通れない、誰もが老害になる可能性を秘めている

年老いて身体の不自由な日が必ず訪れることは、みんな誰しも持っている共通の悩みかも知れません。

仏教では老苦とも言われています。

人間の苦悩の原因をあげた四苦八苦の1つとして説かれています。

年を老うことによって、身も心も思い通りにはならないという精神的な苦しみです。

老い自体を避けられない上に、若かった自分と老いた今の自分を比較し、過去に執着することで生まれる苦しみと言われています。

「あの時は良かった、それに比べて君たちは…」の言葉には若さへの執着があり、苦しみと羨ましさも混ざっています。

若者側からすると耳を背けたくなる不毛な台詞ですが、人間の根っこにある苦しみのため、生涯避け続けることは難しいでしょう。

私たちも例外ではなく、歳を重ねると無意識に言葉で発しているかも知れません。

昨日まで老害と嫌悪していた自分すら、いつしか周りから老害と煙たがれる可能性も秘めているのです。

「明日は我が身である」可能性も十分に高いのです。

若さを羨んだ先輩船員も、若い頃は年上から罵られて「同じことは繰り返すまい」と誓った人かも知れません。

なぜ繰り返してしまったのか。

私は老いを正しく理解せず、人間の本質について学ぶことを怠ってしまったからだと考えます。

一番若いのは「今」であることを認識し、共に哲学をしていきましょう。

今後も海×仏教の記事を書いていきます。
興味のある方はぜひチェックしておいて下さい。


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ナッチョ
小さい頃から自然の中で育った哲学大好き1人海賊王。趣味は自宅に人を招き土産に手料理を持たせる事。最近はタッパーを配り過ぎて不足中。将来の目標は海のリブランディング。自然を通して学ぶ人口を本気で増やしたいと考える自然主義者。というか自然の一部になりたいと考えている。