こんにちは。スタッフのyu3です。
「20代からの仏教アカデミー」主催イベントを3回にわたってリポートします。
今回はプロの漫画家であるたまきちひろさんをご招待し、7月16日にセッションイベントを開催しました。
テーマは
マンガ「婚活の達人」著者が語る!
幸せになるカギは“自分を知る”にあり?
たまきさんが赤裸々に体験談を語って下さり、終始、とても盛り上がりました。
漫画家・たまきちひろさんのご紹介
はじめに、たまきさんのプロフィールをご紹介します。
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漫画家。
2001年ビックコミックスピリッツでデビュー。
「365歩の竜太」全2巻(小学館)
「walkin’butterfly」全4巻(宙出版)
「スカートの中はいつも戦争」(朝日ソノラマ)
「婚活の達人」(講談社)
「FOOL ON THE ROCK」(少年画報社)
「学習まんが ジャンヌ・ダルク」(小学館)など、様々なジャンルでの著書多数。2008 年「walkin’butterfly」がドラマ化。
同作品は2014年7月現在までに6カ国後に翻訳され、2008年パリのJAPAN EXPOでサイン会、2010年にはアメリカ図書館協会アワードで ノミネートされる。
「FOOL ON THE ROCK」(少年画報社)はフランスで青少年優推薦図書に選ばれる。2013年フランスのニースでのマンガアニメイベント「cartoonist」でサイン会やトークショーを敢行。
2013年、著者自身の体験を綴ったエッセイ作品「婚活の達人」がオール男性キャストで舞台化される。
2014年〜、コミックサイトKADOKAWAコミックウォーカーで「ビ女専科」を週刊連載。クラフトビールがテーマらしいが、ビールはほとんど登場しない。
2015年ロンドンへ逃亡、じゃなくて留学。
2016年現在漫画執筆とキャラクターコンテンツ事業に携わる。その傍ら婚活マンガと仏教哲学をテーマに男女の問題を扱ったセミナーを実施している
代表作「
輝かしいご経歴で、大変すごい方です!
(ただ、ご本人は現実とのギャップに悩まれているのですが…)
たまきさんとは、仏教アカデミー主催の講座「アドラー心理学からの仏教アカデミー」にご参加いただいたことで知り合いになりました。
たまきさんは元々仏教とアドラー心理学に興味を持たれており、その2つをコラボした講座を見て「おもしろそう」と思われたそうです。
それから、いろいろお話ししていくうちに
「漫画と仏教もコラボしてみたら面白いイベントになるのでは!?」
と話が膨らみ、セッションイベントの開催が実現しました。
今回のイベントでは漫画「婚活の達人」を通して、たまきさんの婚活体験談を語っていただきました。
「婚活の達人」は、たまきさんの実体験が生々しく描かれています。
- 足かけ4年超!
- 出会った男は500人超!!
- 血と汗と涙でつづる リアル婚活のすべて!!!
と壮絶です。
(たまきさんはこの壮絶な婚活の末、見事、理想的なお相手と結婚されました)
実は、この「婚活の達人」を読んだ“ELLE ジャポン”の編集者から、たまきさんへインタビューの取材がきたそうです。
ELLE ジャポンは、歴史あるフランスの女性ファッション誌の日本版です。
ファッション業界でも、婚活への悩みは多いのですね。
婚活とは 自分探しの 旅である
数年前、たまきさんが婚活をしていたときには「婚活」という言葉自体がなく、たまきさん曰く「行き遅れた女が醜くあがいている」と思われていたそうです。
ひどい思われようで、「今は『婚活』という言葉が市民権を得て、うらやましい」とも言われていました。
インターネットサイトを見ていると、
- 婚活偏差値ゼロ(29歳/独身)ずっと彼氏なし… そんな私も結婚できる?▶
- 30歳までに結婚する…はずだった(彼女さえいない) 【結婚デキない男性】増加中!?▶
- あの子と結婚していたら独りメシなんて… 今すぐ!お相手診断▶
などのバナーが頻繁に出てきて、結婚できていない状態がいかに苦しいか、まずい状況か、をあおってきます。
あなたも「これ、見たことある!」と思った文章があったかもしれません。
それだけ婚活へのニーズが大きいということですが、婚活を意識していない人も、こんなバナーをたくさん見せられると、意識せざるを得ないですよね。
結婚できるかどうか焦りを感じている人も多いと思います。
婚活全盛期の中、
- 婚活前に、「これだけは知っておきたい」ことは何なのか?
- 婚活でつまづかないのための、押さえるべきポイントって何?
というのはぜひ知っておきたいですね。
4年間に500人超の男性との婚活を通して、たまきさんが最も強く知らされたのは、
婚活=自己を知る(!?)
ということでした。
タイトル通り、「婚活でつまづかず、幸せになるカギは“自分を知るにあり”」なのです。
婚活を始めたきっかけ「そういえば たまきさん。ご結婚は?」
たまきさんが婚活を始めたきっかけは、当時の担当の、こんな一言でした。
![1](https://20buddhism.net/wp-content/uploads/2016/07/1-300x157.png)
たまきさんが普通に
「……?してませんけど……?」
と答えると、
担当「え?あ!そうなんですか!?」
(きいちゃいけないこと、きいちゃった)
担当さんはそんな顔をしていたそうです。
今まで結婚しているかどうか、聞かれたことなかったけど、
急に聞かれて、しかも独身だと答えると気まずい顔をされる…
これは一体!?
この一言をきっかけに、たまきさんは気付きました。
![2](https://20buddhism.net/wp-content/uploads/2016/07/2.png)
こうして、たまきさんの壮絶な婚活生活がスタートしたのです。
修羅のごときの婚活道の始まり
ただならぬ焦りを感じた たまきさんはアシスタントのツテで、合コンに参加!
そこで出会ったのは元編集者で、今は不動産会社で働いている男性でした。
![3](https://20buddhism.net/wp-content/uploads/2016/07/3.png)
(なかなかいい男!
オシャレだし、話題も豊富で性格もやさしそう。
会社員で定収入もある。)
しかもN田さんは たまきさんに好意を持っている様子。
「なーんだ、彼氏なんて楽勝じゃーん」
N田さんの家が近かったことから、二次会をN田の家ですることに。
N田さん「会社 男ばっかりだから出会いないんですよー 俺でよかったら仲良くしてください」
(行ける!行けるぞ、この展開!!)
期待通りの展開に、心の中でガッツポーズのたまきさん。
ところが!
そして連れてこられた彼の家は、こうなっていました。
![4](https://20buddhism.net/wp-content/uploads/2016/07/4-e1469231202572.png)
たまきさん「こ…こちらはそうじなどしたことは…」
N田さん
「1回あるかなー それから6年経ってるけど
前の部屋引っ越すときは2tトラック5往復したっけな はっはっはっ」
(はっはっは じゃ ねーーーよ!)
部屋が汚いことを悪びれもせずに開き直るN田さんに、たまきさんは完全に呆れてしまったのです。
そして、キビシい現実を突き付けられたのです。
もしかして…………
もうこの歳だとまともな男が残っていないのか……?
どうすれば理想の男性と巡りあって、結婚できるのか?
たまきさんは真剣に考えるようになり、修羅のごとくの婚活道を歩むことになったのです。
恋愛偏差値赤点女子の“モテ服への衝撃”
「モテないことには婚活は始まらない!!」
マジ婚活開始から約1ヵ月、そう気づいた たまきさんが目を向けたのがファッションでした。
婚活前のたまきさんは何も考えず、好きな服を着て過ごしていました。ところが、「世の中には男性に受けるモテ服なるものが存在するらしい…」という情報を耳にします。
当時のたまきさんのファッションはこちら↓
![5](https://20buddhism.net/wp-content/uploads/2016/07/5-e1469490518724.png)
これではモテ度0!
たまきさんは「モテ服があるなんて知らなかった。そんなこと、親も学校も教えてくれなかった!!そういう大切なことを学校で教えるべきだ」と思わず嘆きます。
これを読まれて「モテ服があるなんて、知ってて当たり前じゃん」と思われるかもしれません。
しかし、たまきさんは漫画家をされていたこともあり、当時は恋愛市場から完全に離れた生活を送られていました。
ご本人曰く、恋愛偏差値がとても低い状態。恋愛技能をみる試験があれば赤点だったでしょう。だから、世の女性が当たり前と思うことも、たまきさんにとっては衝撃の連続だったのですね。
それでも、少しでも遅れを取り返そうと友人に泣きつきながらモテ服情報を聞き出し、当時のモテ服が売っている渋谷109に初上陸!!モテると言われていた定番アイテムを一通り買い揃えられました。
その結果、
![6](https://20buddhism.net/wp-content/uploads/2016/07/6-e1469490492458.png)
と生まれ変わった(?)のです。
すると、男性から積極的に声をかけてもらえることが多くなりました。
相手の好みに合わせ過ぎて、自分に似合わせない服装をするのは逆効果ですが、自分に似合う範囲で相手の好みに合わせていくのもモテには必要なのですね。
しかし、モテることと、結婚することとは違います。
いくら男性から積極的に声をかけられてモテたとしても、価値観のまったく合わない人ばかりなら結婚にはつながらない、とたまきさんも経験を通してわかったそうです。
(積極的に声をかけられるほど魅力的であるに越したことはありませんが)
婚活を通して知らされた、さらに重要なこととは何か?
たまきさんが痛感されたことを、次回のレポートでさらに詳しく掘り下げていきます。
※漫画のコマの引用は、ご本人の許可をいただいています