清原・ASKAもなぜ覚せい剤に手を染めるのか? 芸能人の知られざる孤独感を考える

最近有名な芸能人による覚せい剤所持のニュースが続いています。有名スポーツ選手の清原和博、ミュージシャンのASKA(アスカ)などなど。清原和博氏は釈放されましたが、世間のザワつきはおさまりません。

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まさかあの有名人が…と驚きが隠せません。華やかな舞台で活躍していた彼らを見ていたからこそ、逮捕されて搬送される哀れな姿を見るのは忍びません。

なぜ彼らのような芸能人が覚せい剤に手を出すのか、仏教の観点で解説したいと思います。キーワードは「孤独感」です

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絶頂から転落させる覚せい剤

清原にしろASKAにしろ、とてつもない成果を出してきた人たちです。

清原であれば、PL学園での桑田真澄とのKKコンビはあまりにも有名です。甲子園通算最多本塁打数記録保持者でもあります。そして西武巨人では輝かしい成績を残し引退しました。その後も「番長」と呼ばれ、テレビ番組に引っ張りだこでした。

ASKAは「CHAGE and ASKA」通称チャゲアスで有名ですね。「SAY YES」「YAH YAH YAH」などは1990年くらいですが、今も耳に覚えてるくらいの名曲です。ヒットを連発し、オリコンランキングの常連でした。また、かの光GENJIにも楽曲を提供していて「ガラスの十代」・「パラダイス銀河」も実はASKAの手によるものです。

2人とも名を知らない人はいなくらい有名な芸能人。しかし、覚せい剤に手を染め、一気に名声を失ったのです。

そんな彼らがなぜ覚せい剤に手を染めるのでしょうか。

芸能人が抱える孤独感

この2人にかかわらず、芸能人の覚せい剤沙汰というのは絶えません。少し前だと酒井法子さんもありました。

芸能界は、華やかな世界に見えるが、絶頂と孤独が同居し、天国と地獄の落差は激しい

精神科医のブログにも上記のように言われています。

芸能人は悲しいかな有名になればなるほど、孤独になっていきます。一般の人の目もありますし、週刊誌の記者には常に追いかけられていますから気軽に外にも出れません。あらぬことを書かれてはならないので、細心の注意が払われます。

ですから気を許せる友達というのもつくりづらく、友達にも悩みを伝えることはなかなかできません。

そうすると一人でいる時間も増え、孤独感を一層深めていってしまうのです。

そしてその孤独感という虚しさを紛らわせてくれるのが覚せい剤なのです。

他にももちろん気晴らしはありますが、なまじお金があるため、お酒など派手な遊びができます。それを繰り返していくと、より過剰な刺激を求めていきます。そうして 最終的に行き着く先が覚せい剤なのです。覚せい剤を超える刺激はないと言います。

そうして「ちょっとなら」の気持ちから、手を出し、抜けられなくなってしまうのです。孤独感が覚せい剤に手を出させるのです。

仏教で教えられる孤独感とは

そうした覚せい剤にも手を出させる孤独感。これは芸能人だけではない、すべての人が孤独である、と仏教では教えられています。

独生独死 独去独来 (大無量寿経)

「どくしょうどくし どっこどくらい」と読む仏語です。

「人間は独りで生き、独りで死に、独りで来て、独りで去る」と教えられています。終始人間は孤独なのだということです。すごい言葉ですね。

振り返ると生まれてきた時はどうでしたでしょうか。もちろん母親の胎内から生まれるわけですが、生まれてくるのは独りきりです。双子であっても順番に一人ずつですね。そして死ぬ時も独りきりです。一緒に誰かがいたとしても死んでいくときは独りです。それが淋しいから、心中というのがありますが、それでも死ぬ瞬間は独りなのです。

いや、自分の周りには友達がいるよ、家族がいるよ、恋人がいるよ、という声はよく分かります。しかし、それは肉体的なつながりであり、本当に自分の本心を分かる人がどれだけあるでしょうか

今の自分のすべての心の奥底まで理解できる人はどれだけあるでしょうか。もちろん深い悩みを共有できる人はあるかもしれません。しかし心も裸になって、すべてをさらけ出せるという人はありません。

この心の奥底について、教えられているのが仏教です。仏様はその心知っているぞ、と仰有られています。このむなしさの解決が、仏教の大事なテーマです。

孤独を深める魂の叫びを、仏教ではどのように解決するのか。引き続き学んでいっていただければと思います。

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