ガン闘病中の小林麻央さんがブログで教えてくれた「陰に隠れる自分との決別」と“恩の大切さ”について

こんにちは、YURAです。
先日、市川海老蔵さんの妻・小林麻央さんがブログを再開されました。

小林麻央さんは乳がんを患い、今も闘病生活をしておられます。

そのブログは大反響を呼び、応援のコメントが続々と届いています。

今回は、小林麻央さんのブログ記事をもとに、私たちが学びたい「恩」の心について書いていきます。

 「がん」を患って小さく狭くなった自分と決別

なりたい自分になる

9月1日、小林麻央さんがブログで書いた初めての記事です。

がん」と聞くと、とても難しい病気のように感じます。
それは以下の記事にあるように、現代病の中で「がん」の死亡率が高いからでしょう

私の周りにも「がん」で亡くなった人がおられます。

しかし「がん」といっても、早期発見で治った方が大勢いることも周知の事実であり、今や「がん」は治る病気なのです。

ところが、自分が「がん」と宣告されたらどうでしょうか

私も数年前、体に異変があり、大きい病院に罹ったことがあります。

「もしかしたら、病気かもしれない」と思っただけで、自分の未来が真っ暗になったのを覚えています

私の場合は幸い何もなかったのですが、これがもし深刻な病気だったらどうだったか。「がん」ほどではない病気だったとしても、きっと不安でたまらなくなるはずです。

病気だという事実を受け入れられず、できるならその事実をなかったことにしたい。そう思うのではないでしょうか。

小林麻央さんも実際「がん」だと宣告を受け、「病気の陰に隠れようとした」と告白しています。

しかしそうすることでだんだんと、自分の心や生活が小さく狭いものになってしまい、そんな自分を変えようと、「なりたい自分」になるためにブログを決意した、と言います。

元気になったら元の自分や生活に戻れるのだからそれまでは、誰にも知らせず、心配をかけず、見つからず、、、と思ってきました。

乳がんであることが突然公になり、環境はぐるぐる動き出しました。

そこで、これまで以上に病気の陰に隠れようとして

心や生活をさらに小さく狭いものにしてしまいました。

しかし、私は力強く人生を歩んだ女性でありたいから

子供たちにとって強い母でありたいから

ブログという手段で

陰に隠れているそんな自分とお別れしようと決めました

仏教で教えられる、私の「これからやるべきこと」

すでに起こってしまったことはリセットすることはできません。

しかしこれから起こることは自分で変えていける、仏教でも教えられています

そのことは因果経という経典に

未来 の果を知らんと欲すれば、其の現在の因を見よ

と書かれてあります。

未来、どんな結果(=果)が怒るかを知りたければ、今、どんな行い(=因)をしているか見ればわかりますよ。なぜなら、今の行いが未来の結果を生み出すのだから、ということです。

病気になってしまった原因、あるいは今、心や生活が小さく狭くなっているのはどうしてか、その原因を知ることはとても大事なことです。

その上で、悲嘆に沈むのではなく、反省をして、「じゃあ、これからどうすればいいのか」考えなさい、と教えられています仏教はとても前向きな教えなんです

これは、がん患者さんなど重大な病気を患われた方だけではなく、私たちも悲しい結果を受けて落ち込んでいるときに、助けとなる教えです

小林麻央さんの気付き~「恩」を知ることが勇気になる

こんな風に、前向きに考えていくことは大切なのです。
しかしそうはいっても、ひどく辛いときはなかなか前を向けず、後ろ向きなことを考えてネガティブ思考に陥ってしまいます。

それは、私たちは悲しい結果を受けると、そのほか全てのものもダメに思ってしまう傾向があるからです

しかし、これはとんだ落とし穴です。

確かに、病気をしたなら健康が、失恋したなら恋人が、仕事で大きな失敗をしたなら職が自分から離れていってしまいます。
これはかなり辛いことです。立ち直れるのかと思うときもあるでしょう。

しかし、よく考えてみてください。

今の私にとって、それ以外になくなったものはありませんよね支えになっている何かが、支えてくれている誰かが、必ずいるはずです

それに気づいた小林麻央さんはブログで、以下のことを書かれておられます。

 人の優しさに救われたり、誰かの苦しさを心から理解できるとき、

病気の自分もまるごと愛せる瞬間があります

人と人。今日は、たくさんの皆様と繋がれて、勇気づけられました

うれしいです。ありがとうございます。

 

自分を支えてくれている誰かの優しさに気付いたとき、自分が受けている恩を知ったときに、人は強くなれます

仏教で重んじられる「“恩を知る”生き方」

仏教では

恩を知らざるものは畜生よりも甚だし(大智度論)

といわれるほど、「恩」が重んじられています。

恩を知らないものは、畜生、つまり動物よりも劣っている、ということですね。

恩を感じることで感謝の気持ちが湧き、人生を強く生きる力が出てきます

反対に、恩を当然と受け流せば、出てくるのは不平・不満、恨みの心です。恩を当然と流す人のもとからはやがて人は離れていき、ますます孤独になってしまいますね。

どちらが幸せな人生を送れるかは明らかでしょう。

苦しみが大きいと、なかなか難しいことではありますが、小林麻央さんのように、すこし顔をあげて周りを見てみることができれば、自分はいかに支えられているかに気付き、支えてもらっている自分の人生をもっと大切に生きよう、と思えるはずです。

私たちも悩んだとき、苦しいときに、悲しみに暮れるのではなく未来へ向けてできることに励むこと、また自分の支えてくれている人の存在に気付いていきたいですね。

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