こんにちは、ポンタです。
AKB48第8回選抜総選挙から、早1ヶ月が過ぎました。
今回の目玉の1つとして注目されていた「にゃんにゃん仮面」
正体は、小嶋陽菜。
40,071票を集め、16位という結果のもと、「卒業宣言」されたことでも話題になりました。
そんな小嶋陽菜と、
キャリア9年目にして初のセンターに抜擢された柏木由紀とのWセンターで展開されたのが「Green Flash」です。
今回は、「Green Flash」の歌詞から「しあわせ」について考察していきます。
(AKB48タイムズ(AKB48まとめ) より引用)
「Green Flash」タイトルの由来は?
「Green Flash」(グリーン フラッシュ)は、2015年3月4日にキングレコードから発売された、AKB48の39枚目(インディーズを含めると通算41作目)のシングルです。
最近、たまたま有線で流れてきたのを耳にしたのがきっかけで、この曲の存在を知りました。
初めて聞いた時からとにかくメロディーが印象的で、また、歌い出しがラップであることも、なおさら耳に残り、いつしか、気づけば鼻歌で口ずさんでいました。
そもそも、タイトルの「Green Flash」の意味は、次のような意味があると言われています。
太陽が完全に沈む直前、または昇った直後に、緑色の光が一瞬輝いたようにまたたく、非常に稀な現象。緑閃光ともいわれる
もう少し具体的に説明しますと、
太陽が沈むとき、真っ赤な太陽が徐々に沈んで行き、人間の目に届かなくなり暗くなりますよね。
実は、人間の目は、赤いもの(より波長が長い)よりも青いもの(波長の短いもの)のほうが最後まで目に残って見えているのです。
そのため、太陽が沈む最後のタイミングで赤が消え、緑色に見える瞬間を「グリーンフラッシュ」と呼ぶのです。
また、この曲は卒業ソングとして作られているそうですが、以下の歌詞をみると、卒業と同時に1つの恋が幕を閉じようとしている情景が思い浮かびます。
涙がいっぱい流れるのは心を消毒してるんだ
つらくなるだけの恋のウイルスは洗い流してしまおう
失恋をしたその数だけ 人は誰かと出逢うんだ
その不安に負けないで Just get stronger
ジャケット写真は「涙」がテーマとなっており、全4タイプのジャケットには、極彩色メークをしたメンバーが涙を流す写真が使用されています。
「見たものが幸せになれる」グリーンフラッシュ伝説
そして、特に私にとって印象的だったのが、次の歌詞です。
いつか観た古いフランス映画
その中で言っていたそれが
太陽が沈んでく瞬間
最後まで残る緑の光
それを見たらしあわせになれる
何だかいいよね じゃあね miss you!
切なくて ただ逢いたくて ずっと空を見る
“最後まで残る緑の光 それを見たらしあわせになれる”
ん…?
「それを見たらしあわせになれる??」
純粋に疑問が沸いてきたので、調べてみたところ、
「ハワイやグアムではグリーンフラッシュを見たものが幸せになるという伝説がある」このようなことが分かりました。
ハワイでは、恋人同士で見に行くカップルも多いそうです。
「(グリーンフラッシュを見ることが出来れば)一生、仲良く一緒にいられるから」なんだとか。
なぜ、こんな伝説が広まったのでしょうか。
それは、見られる確率が非常に低いからだそうです。
具体的に言いますと、観測に至るには複数の条件があり、
- 高い山
- 離島など、地平線や水平線で日没や日の出が見られる
- 空気の非常に澄んだ場所であること
また、その他の気象条件にも左右されるので、その発生確率は非常に小さいそうです。
日本で見られる可能性があるのは、小笠原諸島の父島にあるウエザーステーション。
こちらが、有名な場所として、日没時に比較的グリーンフラッシュが見えやすい所だと言われているようです。
(Green Flash – PotC Wiki – Wikia より引用)
そんな見られる確率の低いグリーンフラッシュを見られたら、とても幸運に感じますし、一緒にいた人とはずっと仲良くいられるかも、と思う気持ちはとてもよくわかります。
けれど一方で、「しあわせになるのに、その伝説を信じ切ってもいいのかな?」とも思いました。
みんな「幸せになりたい」と思って生きている
私たちはみんな、幸せになりたいですよね。
幸せになりたいから、伝説を信じて、遠くまでグリーンフラッシュを見に行かれる人もいます。
そこまではしなくても、普段の生活でも「より幸せになれる。楽しくなれるのはどちらかな」と思って選択しています。
仕事を選ぶときでも「この仕事なら自分が幸せになれるだろう」と思って決めます。
結婚するときは、「この人となら幸せになれるだろう」と思って結婚します。
不幸になりたいと思って人生の選択している人はいませんよね。
ところが、人生はうまくいくときもあれば、うまくいかないときもあります。
失恋も1度や2度は経験するのではないでしょうか。
そんな中、お釈迦さまは、
「あなたの幸せ、不幸せを決めているのは、あなたの行いなのだよ」と教えられているのです。
「しあわせ」を決めているものは何?
行いのことを、仏教では「業種子(ごうしゅうじ)」とも言われています。
「業」とは行い、
「種子」とは文字どおり、タネのことです。
なぜ、私たちの行いをタネに例えられているのでしょうか。
それは、種が花となり、実となるように、
私たちの行いが、幸せや不幸という運命を生み出すからです。
「蒔かぬ種は生えぬ」という諺があるように、幸せになれる行為をしなければ、幸せになることはできません。
反対に、種を蒔けば、蒔いた種に応じた結果が、善くも悪くも自分に返ってきます。
仏教に限らず、運命は自分が生み出すもの、と断言している偉人は数多くいますね。
ルネサンス期のフランスを代表する哲学者であるモンテーニュも、お釈迦さまと同じ「種子」という言葉を使って、こう表現しています。
運命は我らを幸福にも不幸にもしない。
ただその種子を我らに提供するだけである。
どんな種を蒔いて運命を引き寄せるかは、自分次第なのですね。
私たちは物事が思い通りにいかないと「頑張ってもどうせムダだ、ダメだ」と投げ出したい気持ちになってしまいます。私もそうです。
仏教では、「自分の行いは間違いなく自分に返ってくる。あなたの行いは、あなたを裏切らないですよ」と一貫して説かれているのですね。
大切なのは、相手を喜ばせるタネまき
ここで、グリーンフラッシュ伝説に話を戻しますと…。
確かに、グリーンフラッシュを見た瞬間は、あまりの神秘的な美しさに息を飲むでしょうし、幸せな気分にひたれるでしょう。
場所や時間、タイミングなどあらゆる条件が重ならないとお目にかかれないのも事実なので、「一生、一緒に仲良くいられる」という伝説が広まっても無理はないとも感じます。
しかし、仮にグリーンフラッシュを見る機会がなくても、幸せになれる道は開かれているのです。
反対に、グリーンフラッシュを好きな人と一緒に見られたからといって、その後の相手を気遣うタネまきを怠っては、お互いの仲が悪くなり、破局を迎えかねません。
サプライズも、もちろん大事ですが、長く幸せな関係を続けていくのは、普段のちょっとした相手への気遣い、相手を喜ばせるタネまきが大切になってきますね。
恋愛に限らず、仕事でも友人関係でも、そんな相手を喜ばせるタネまきをしていけば
ほんの少しだけ 遠回りもいいよね
明日いいことあるかもしれない
AKB48が「Green Flash」で歌っているように、明日いいことあるかもしれませんね。
そのために、ちょっとくらい遠回りしても、自分に出来る精一杯のタネをまいて、きれいな花や実を増やしていけたらと思います。